コラム:TemperateとDirection

最初に言っておきます。

この内容はポケモン関連書籍や、自分のような個人ブログへの批判と取れる内容を含むかもしれません(実際に批判的な立場での観点の意見も一部述べられています。)

そのことに関して
1.本記事はあくまでポケモンおよび対象の書籍やブログを事例として挙げているだけで、真に述べたいことは巨視的な意味ですので、記事を読む方はその目的を誤解しないでほしいと思います。また、不快感や営業妨害に相当するとして削除してほしい場合には気兼ねなくブログコメントでお申し付けください。

以上を読む前にご理解いただければ幸いだと思います。

前置きで大変なことを書きましたが大した記事ではないです。日頃思っていたことと、ここ最近のことを照らし合わせてといった程度です。

では↓から興味ある方はどうぞ ちなみに激長文です。


世の中には、テンプレートっていうものがあって、それには示されたディレクションの通りに遂行すれば予想される結果が得られるっていうものです。

そもそも、まずはそれ自体に疑問を投げかける必要があります。このへんは別に自分の言葉ってほどではなく受け売りレベルなのですが、何事においてもテンプレートは所詮先人の方のデータに基づく経験則でしかないってことです。まぁもちろんその経験則がなければ先のステージに進めないわけですから重要ではあるわけですが、新しいものを掴み取るためにはそこから何か考える必要がある可能性があります。(非常に回りくどい表現をしたが、工夫をしなくても新しい結果が得られる可能性はもちろんある)しかし、どうしてもテンプレートっていうのは魅力的ですから、その通りに従おうと思います。しかし、自分で考えていないとテンプレートから新しい事を派生するのは愚か、先人の作成したテンプレートを正しく遂行することも難しいわけです。そうすると、二度手間になったり、得られるはずの恩恵すら得られないetcなど、やっぱり良いことはないでしょう。要するにはこれまでの話は何百番煎じかわかりませんけど、例えテンプレートがあっても自分で考えろってことです。しかし、口では言いますけどこれが難しいわけですが。

ここまでは、一般論的なお話でした。では折角なのでこのブログはポケモン考察関連が主だった内容ですので、ポケモンに置き換えてみましょう。

結論から言いますと、ネットの発達、多くの人がブログを書き、ついにポケモンの構築で書籍が発売され、それが売れるという経過を辿ってきて変わることと変わらないことがあって、それは

変わったこと:見かけのレベルが上がったように見える。
変わらないこと:優勝している人は概して自身の意見を貫いている(或いは持っている)

と思います。まぁ、これだけ大会があるから優勝なんていっても「何の優勝だよ」となりますが、別に公式とか限らず大きな大会ほどその傾向はあると思います。
しかし、この「変わらないこと」ですが正確には反語的にとらえて「優勝できない人は概して自分の意見を貫いていない(或いは持っていない)」と捉えるのが正解でしょう。たとえば公式大会なんかでは1000人単位で人が来るわけですから、あたりまえな話物事には流れなり運なりが絡みますし、上記条件を満たしたからって結果が出ないケースも当然あります。また、拡大的にとらえて自分の意見を持っていても、なかなか思うように事が運ばないという場合は、あくまで自分の視点だとその場合は前提が間違っている(正確には間違いは存在しないが方向性に疑問点があるという点で敢えてこの言葉を採用するが)可能性があり、その方向性を修正だとか、与えるって意味ではテンプレートっていうものは役に立ちます。それは0からよりは10からでも20からでも始めたほうが成功確率は高いでしょうからね。

しかし、勘違いしないほうがいいと思うのは、ここでいう「0」と「10や20」というのはすべて違う軸におけるステージであるということです。たとえば、多くの人が目に触れるようなしっかりしたテンプレートであれば初めから「50」とか「60」とか同一軸上で高い水準のものであることは間違いないでしょう。しかし、「50」とか「60」の水準から「80」とか「90」に上げるのが難しいし、例え上げられたとしても同一軸上で「95」の領域まで咀嚼してあげることができた人がいれば、その人よりも単純に劣ってしまうという計算になります(より厳密に捉えれば咀嚼している時点で別な軸に移行するわけですが、そこまで細かく捉えると議論が難しいため簡単にします。)ところが、「0」というスタートからですと、最初は「1や2」にしていくのも大変ですが、「100」を手にすることもできるのは「0」からのスタートだけであると思いますし、そもそも基準軸が違いますから、自身の軸で「20」でも、ほかの軸の「50」なり「70」なりを上回る…なんてことも秘められてるんじゃないかと思います。しかし、労力は大変ですし、結果だけ見たら自分の軸で「0」から始めたつもりが、気が付いてみれば他人のテンプレートにある「50」に帰着していたから時間が無駄であったなんて可能性もなくはないでしょう。しかし、個人的にはその場合はテンプレートから得た「50」と自分で得たテンプレート「50」に相当するものは、その後の展開を考えればまったく違った展開を見せると思うし、基準軸もテンプレートに帰着するわけではないので、無駄ではないと思います。

以上の点から、自分も含めてもっと「0」から挑戦できるようになるってことの大切さと面白さ、そして決して生産性のない課程ではないってことをもっと意識したいなと思っています。しかしながら、どうしても情報の拡散が広がると遠いところにある光を手繰り寄せたいという意志や、労力が大変などの事情からテンプレートを意識せずに手を取り、それで光を得た気分になってしまう… なんてことは多かれ少なかれあるんじゃないでしょうか。もちろん、「0」からのスタートがすべてではないし、既存から考えて発展させることは重要ですが、何かと最近は「0」からスタートする人が減少しているように思えてしまいます。実は「0」から進めたほうがいいと思うのに…とか、今はうまくいってないが、アイディアはすごく面白いと思うのに…と傍から見て感じているのにすぐ路線変更してしまう事例が客観的にも自分自身という意味でも見られるんじゃないかなぁと思います。まぁ、難しいんですけど、情報が出たあまり今までできていたことが衰退する…というのはもったいないなぁと感じてしまいます。

さて、ここまではテンプレートの話でしたが、最後にもう一つのテーマであるディレクションについてです。テンプレートを自分で考えてそれを最大限に活かしたり、そこから発展させるのは使用行程ディレクションこそが勝負だと思います。これはブログや書籍などでは把握するのは難しい(一応記載はされていることが多いが、普通その説明で理解するのは難しいし、理解してしまっても広がりがない)わけですが、これに関して言えば0からはじめようが50からはじめようが共通して工夫できる唯一無二のポイントでしょう。
このディレクションを過去の統計データから解析的に捉えるのか、自身の勘に任せて発展するのか…そこは人それぞれだと思いますが、これを組み立てるのが最後のポイントにして、ここで0から始めるのかテンプレートから始めるのかの差が出るポイントでもあります。すなわち0から組み立てた人はテンプレートとともにディレクションも0から出発しているわけですから、双方が相互的に上がっていくわけです。しかし、テンプレートを使用する場合の最大の落とし穴は、テンプレートが「50」なら、ディレクションが「50」まで上がりきらないと、「30」なり「10」なりスケールダウンしてしまうことです。よくテンプレートを利用しても勝てない場合、テンプレートのせいにする人がいますが、それはテンプレートではなく自身のディレクションが追いついてないってことだと思います。その場合、忍耐が必要なのか、テンプレートからの開始というそのものが自分に適しているのかどうかなどいろんな見方が必要ですが、結局のことろ0から始めようが50から始めようが簡単にはいかないよってそう思うわけです。

ここまでものすごーい冗長に書きましたが、何もテンプレートが悪いとかいうんじゃなくて、使い方は慎重にってことです。特に強い光であればあるこそ本当はくっきり見えるはずの影に気がつかなくなってしまうってことは往々にしてあることですからね。


あと、最後ですがテンプレートはともかくディレクションのほうが明らかに使いかたが拡大解釈というか適切な表現でないことはわかってます。わかりづらい場合は、ディレクションのところをポケモン的にいえば「立ち回り」に変えたほうがいいかもしれません…